人びとが「ロータリー」と聞いて思い浮かべるイメージ、それがロータリーの「公共イメージ」です。「ロータリーを知っている」という認知は出発点にすぎません。ロータリーの公共イメージは、会員の行動や、クラブが実施する活動とそのインパクトによって形づくられます。

強くて好ましい公共イメージがあれば、ロータリーへの信頼と参加への関心も高まります。ロータリーについて情報を発信する際には、行動するロータリー会員の姿を映し出し、見る人の参加意欲を引き出すような内容とすることが大切です。そうすることで、ロータリーへの好ましい公共イメージが築かれていきます。

一言で「ロータリーの推進」といっても、ロータリーの襟ピンを着用することから、大規模なマーケティングキャンペーンまで、さまざまな方法があります。ロータリーを理解する人が多くなれば、活動への参加やサポートが増え、世界にもっと大きなインパクトをもたらしていくことができます。

なぜクラブがロータリーの公共イメージを重視すべきなのか

公共イメージが強く、好ましいものであれば、クラブにも多くのメリットがあります。ロータリーへの認知と理解を高めることで、入会への関心が高まり、会員としての誇りが生まれ、人びとが参加・寄付し、数多くの団体の中でクラブが際立った存在となります。

クラブの公共イメージを促進するために自分に何ができるか

ロータリークラブ/ローターアクトの会員は、ロータリーブランドの「アンバサダー」です。会員はまた、クラブの活動を通じて地域社会にどのような恩恵がもたらされているかを適切に説明できる立場にあります。ブランドリソースセンターからは、クラブの活動への周知を図り、好ましい報道を行い、行動人としての会員を紹介するために役立つ数多くのリソースをご利用いただけます。公共イメージを以下のようなさまざまな方法で促進できます:

  • ウェブサイト:クラブのウェブサイトはしばしば、入会、参加、支援に関心のある人がクラブやロータリーについて知るために最初に訪れる場所です。定期的に写真を差し替えたり、活動やボランティア募集の最新情報を掲載したりするなど、頻繁に更新し、さまざまな参加方法を提示しましょう。
    • プロが教えるヒント:rotary.orgの記事やブログ記事へのリンクを入れ、ロータリーが世界各地にもたらしているインパクトについてのストーリーを読んでもらいましょう。
  • ソーシャルメディア:ロータリー内外の大勢の人と簡単につながることのできる方法です。クラブの活動を紹介し、詳細を知ってもらうためにクラブのウェブサイトへのリンクを入れましょう。
    • プロが教えるヒント:国際ロータリーのソーシャルメディア投稿をクラブでそのままシェアすることもできます。国際ロータリーのフェイスブックやツイッターをフォローし、クラブでシェアしましょう。
  • イベント/行事プログラム、イベント、奉仕プロジェクトは、クラブについて多くの人に知ってもらい、参加を促す絶好の機会です。地域社会にアピールするイベントを企画したり、地元のニーズに応える奉仕プロジェクトを実施したりして、一般の人びとの参加を促しましょう。
    • プロが教えるヒント:参加者の連絡先を集め、今後の行事や活動について連絡ができるようにしておくとよいでしょう。
  • スピーチの機会:地元でスピーチをする機会に、クラブとロータリーの活動について話しましょう。ロータリーブランド指針に沿ったデザインのパワーポイントのテンプレート、高画質の写真や動画を使用することが重要です。
    • プロが教えるヒント:「例会にお越しください」「イベントにご参加ください」「当クラブのウェブサイトをご覧ください」など、CTA(コール・トゥ・アクション=行動喚起)の言葉を含めましょう。

ロータリーとクラブの推進方法に関するこのほかの情報を、ブランドリソースセンターからご覧ください。広告、商品、地元団体とのパートナーシップも、ロータリーの公共イメージを高め、クラブへの認知を高める効果的な方法となります。

クラブの活動についてどのように広報できるか

プロジェクトを計画する際には、広報の計画も立てましょう。そうすることで、メディアの注目を集め、クラブのプロジェクトやイベントについて大勢の人に伝えることができます。以下のステップに沿うことをお勧めします:

  • 地元の報道機関について把握する:情報やプレスリリースを送る前に、地元紙や地元テレビ局のニュース、報道機関や記者のフェイスブックやツイッターに目を通し、ロータリーの活動が新聞/ニュースのどの欄/コーナーに適しているかを判断しましょう。その上で、次のことを行います:
    • 報道機関/記者のリストを作成し、定期的に更新します。
    • 記者との関係を築き、連絡を取り続けることで、あなたのことを覚えてもらえるようにします。
    • 記者を例会に招いたり、奉仕プロジェクトに参加してもらったりします。
  • 記者が最後まで読みたくなるようなプレスリリースを書く:クラブの奉仕プロジェクト、チャリティー行事、青少年交換留学生の到着など、クラブのニュースをプレスリリースで送りましょう。プレスリリースを作成する際には、以下の点に留意してください:
    • 記者が記事にしたいと思うような要素(ニュース性、人間味あるストーリーなど)を含める。
    • 「誰」「何」「どこ」「いつ」「なぜ」を含める。
    • 報道機関からの問い合わせに対応する人とその連絡先を入れる。
    • テレビ局にリリースを送信する際には、ビジュアル(写真など)を添える。
    • 簡潔に書く:プレスリリースは1ページに収め、添付ファイルとして送信するのではなく、Eメールの本文に貼り付ける。
  • シェアとフォローアップを忘れない
    • イベントやプロジェクトのニュースが報道機関で取り上げられたら、その記事へのリンクをクラブのウェブサイトやソーシャルメディアに投稿しましょう。
    • 連絡した報道機関の記事やニュースをチェックし、広報活動の成果を確認しましょう。