新世代交換は次年度より、国際ロータリーの公式プログラムではなくなります。このため、国際ロータリーは2024年7月以降、同プログラムへの支援を行うことはありません。ただし、この変更により交換活動自体がなくなるわけではありません。ロータリーでは、地区が引き続き新世代交換プログラムを通じて、交換活動を計画・実施することを奨励しています。主な変更点は、国際ロータリーが新世代交換委員長の名簿を提供しなくなることです。
地区は、18~30歳を対象とした奉仕交換をどのように計画・実施できるでしょうか。
地区は引き続き、これまでと同じように新世代交換を計画・実施することができます。パートナーとなっている地区の現在の連絡先情報を維持すると共に、地区ガバナーを通じて新たなパートナー候補地区に働きかけることができます。
また、地区の新世代交換プログラムをロータリー友情交換プログラムと統合してリソースを充実させ、交換パートナーのネットワークを拡大することも検討できます。新世代交換と同様、ロータリー友情交換で参加者の希望に沿った異文化体験を計画できます。これらの交換には、会員であるなしを問わず、誰でも参加でき、職業的な目標と個人的成長を組み合わせた奉仕活動を組み入れることができます。これら二つのプログラムの主な違いは、対象とする年齢層です。新世代交換は18~30歳、ロータリー友情交換は18歳以上を対象としています。このため、若い参加者のニーズや関心に沿って合わせてロータリー友情交換の内容を調整することができます。
地区でまだロータリー友情交換プログラムを実施していない、または次年度のロータリー友情交換委員長が任命されていない場合は、現在の新世代交換委員長を友情交換委員長に任命することもできます。これにより、地区は類似する交換活動を促進するネットワークを維持することができます。
ロータリー友情交換の詳細はこちらをご参照いただけるほか、委員長の任命について地区ガバナーにご相談いただくこともできます。
新世代交換の参加者の立場はどのように位置づけられますか。
過去、現在、今後の新世代交換の参加者はすべて、国際ロータリーのプログラム学友と見なされ、学友としての機会が得られます。地区は、新世代交換学友との関係を維持することが奨励されています。
この決定はなぜ、どのように行われたのですか。
ロータリーでは、会員、参加者、地域社会により効果的で有意義な支援を行うため、会員と職員が協力し、各プログラムの目的やロータリー行動計画との整合性を定期的に評価しています。行動計画に照らしてプログラムを評価することにより、ロータリーは会員と参加者が求める方向に進んでいくことができます。ロータリーの行動計画では、より大きなインパクトをもたらすことが求められており、これはロータリーのリソースを最大限に活用することを意味します。
ロータリーのプログラムの見直しは、各プログラムがロータリーの戦略的優先事項と目的に一致しているかどうか、現在利用できるリソースでプログラムを実施できるか、類似したプログラムをほかの団体がより効果的に提供しているかどうかなどを判断するため、客観的で統一性のある基準を用いて行われます。
RIの公式プログラムとしての新世代交換が終了するとは言え、新世代交換が重要ではない、効果的ではない、戦略に沿っていないという意味ではありません。評価プロセスでは、新世代交換が組織の優先事項に非常によく沿っているということがわかっています。しかし同時に、参加者、受入側、ロータリー会員、地域社会に好ましいインパクトをもたらすにあたって、国際ロータリーから必ずしも大きなサポートを必要としないということも明らかになりました。 このプログラムが2012年に始まって以来、RIからのサポートがほとんどない中で、世界各地の地区が素晴らしいプログラムを作り上げてきました。このため、新世代交換活動を継続したい地区は、既存のロータリーネットワークを利用し、ロータリー友情交換ネットワークなどのほかのグループとの新たな関係構築、協力、コミュニケーションを図っていくことが推奨されています。
この変更についてご質問がありましたら、youngleaders@rotary.orgまでご連絡ください。ロータリー友情交換に関するご質問は、rotary.service@rotary.orgまでお送りください。