ロータリー財団専門家グループ(Cadre)の目的

ロータリー財団専門家グループ(Cadre)とは、ロータリー財団のグローバル補助金とプロジェクトのインパクト強化を支援するロータリー会員のネットワークです。ロータリーの重点分野や財務監査における専門知識とスキルを生かし、プロジェクトの立案や補助金の申請で会員を支援します。

グループには75カ国から500人以上のメンバーがおり、メンバーの使用言語は80カ国語以上に上ります。

専門家グループによるプロジェクト支援について、以下からご覧ください。

グループの活動内容

専門家グループのメンバーは、ロータリーの地区リソースネットワークの一部です。技術的かつ地域的な専門知識に加え、グローバル補助金の要件や方針について毎年研修を受けるほか、持続可能なプロジェクトに必要なテクニックや要素についてアドバイスし、モニタリングと評価の支援も行います。プロジェクトの計画と実施について専門家グループによる助言を受けることで、質が高く持続可能なプロジェクトにつながります。

専門家グループのメンバーは、ロータリークラブと会員に対して、次の二つの方法で支援を提供します:

  • 特にプロジェクトや補助金申請の立案段階における計画、財務管理、職業上の専門知識への助言を会員に提供
  • 承認されたグローバル補助金プロジェクトや財団が資金を提供するそのほかのプログラム(地区補助金、大規模プログラム補助金、特別イニシアチブやパートナーシップなど) を審査

プロジェクトの計画

クラブ、地区、地域レベルで会員を支援し、アドバイスを提供し、プロジェクトの技術的な実現可能性、プロジェクトの資金、補助金の申請を評価します。

次のような支援を受けることができるよう、プロセスの早い段階でご相談ください:

  • プロジェクトの計画と実施におけるアドバイス
  • 地域社会の調査方法を立案
  • プロジェクトに持続可能性の要素を包含
  • モニタリングと評価の計画を立案
  • ロータリーの重点分野に関する質問に回答
  • 財務管理のベストプラクティスを提供
  • グローバル補助金の申請プロセスについての助言

グローバル補助金プロジェクトの評価

専門家グループは、補助金申請書の審査、地域的に適切な専門知識の提供、プロジェクトの現地視察、財団資金の管理を行います。財団は、国際財団活動資金(WF)から5万米ドル以上を得ているグローバル補助金について、専門家グループが現地視察を行うことを要件としています。

専門家グループメンバーは通常、評価・監査の段階でプロジェクトの現地視察を行います。視察は通常、3~4日間で行われ、専門家グループメンバーの訪問にかかる旅費はすべて財団が負担します。現地視察中、メンバーはプロジェクト実施地の観察、および各関係者(補助金の提唱者、地元住民、協力団体、その他プロジェクトの計画・実施にかかわる人)との面談などを通じて情報を収集します。詳しくは、「現地視察:プロジェクト提唱者が知っておくべきこと」をご覧ください。

専門家グループの協力を得る

プロジェクトで取り組む重点分野の専門知識を持つ専門家グループメンバーを探すには、My ROTARYにログイン(またはアカウントを作成)し、ロータリー財団専門家グループ名簿をご覧ください。この名簿から、専門家グループメンバーと地域オーガナイザー(地域または特定の重点分野のメンバーを紹介)の連絡先情報を調べることができます。また、「My ROTARYの補助金と専門家グループに関するレポートの利用方法」の資料には、言語、国、地区別での検索方法が掲載されています。プロジェクトを援助できそうな専門家グループのメンバーを見つけたら、レポートに記載されたEメールを通じて直接連絡を取ってください

専門家グループメンバーを見つける

専門家グループに参加しませんか?

職業の専門知識や技術的な専門知識を、よりインパクトのあるロータリープロジェクトのために生かしたいとお考えの方は、ぜひ財団専門家グループへの加入をご申請ください。以下の分野の専門知識をもつロータリー会員を募集しています:

疾病予防と治療
  • 必要なスキル:南アジアの心臓専門医と眼科医
母子の健康
  • 必要なスキル:サハラ以南アフリカの産婦人科医
基本的教育と識字率向上
  • 必要なスキル:北米・中米のスペイン語話者
  • 地域:南アジア
財務監査(会計士および監査人)
  • 必要なスキル:ヨーロッパ、アフリカ、中東のアラビア語話者、北米・中米のスペイン語話者、南米のポルトガル語話者
  • 地域:サハラ以南のアフリカ

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